とうこの独り言日記

飼い猫の事や日々の事を綴っています。

ハルとの出会い 後編

かなり、タカちゃんの事で、ショックを受けて落ち込んでいたのですが、タカちゃんを迎えるはずの日の一週間後、再び開催されている、里親の会へ、ネコ課長(タカちゃんの世話をしていた人のニックネームです)に会いに行きました。タカちゃんの話を直接聞きたかったのと、今から思うと、新しいネコとの出会いがあるかも知れないとの期待があったのかも知れません。
ネコ課長にタカちゃんの様子を聞いて、今後、新しいネコを迎えるかどうしょうか?と話している時に、ネコ部長に出会いました。ネコ部長は、ハルを保護していた方です。
隣で、ネコ課長とのやり取りを聞いていたのでしょう。
「今、タカちゃんと同じ生後半年位のネコが、二匹居るので、見てみませんか?」とネコ部長から、声をかけらました。見てみるだけなら…と了承しました。でも、今は、連れて来てないとの事で、一週間後に二匹を自宅に連れて来てくれる事になりました。
その待っている一週間は、正直言って、とても、複雑でした。
楽しみな反面、タカちゃんへの気持ちがまだまだ残っていたのです。
そして、一週間後に連れて来られたのが、ハルでした。
あれ?もう一匹は?と思ったのですが、その話は、全く出ませんでした。
連れて来られたハルは、お世辞にも、可愛いとは言い難く、痩せこけていて、ボロボロな見た目でした。
知らない所に連れて来られて、怖かったのでしょう。人見知りのハルは、ネコ部長にしがみついていて、離れようとしませんでした。
ハルは、親猫にあるお家の庭で見捨てられていたそうです。そして、その家の人に保護されて、ネコ部長の所にやって来たとの事でした。
ハーレーダビッドソンと言う名前をつけられていました。でも、そんな立派な見た目ではなかったです。
とりあえず、一週間様子を見てくださいと、半ば強制的に置いて行かれた感じでした。
その時に、ネコ缶と今まで遊んでいた汚れたネズミのおもちゃを一緒に置いて行かれたのが、とても、切なくてわびしい気持ちになりました。
怖がっていたので、キャリーケースにタオルを引いて、その中に入れました。
そして、和室に隔離して、しばらく様子を見る事にしました。
ご飯を上げると、私たちが居ないあいだにガツガツ食べていました。
でも、全然太らなかったのです。
一週間位経つと、だんだん慣れてきて、和室から出て、少しその辺りをウロウロする様になりました。
これも何かのご縁と、正式に引き取る事を決めて、改めて、ハルと名前をつけました。
でも、最初は正直、タカちゃんの事があって、あんまり可愛いと思えずにいました。
そうして、一か月が過ぎた頃、主人の会社の同僚が、娘さんを連れて遊びに来ました。リビングで寛いでいたハルが、慌てて逃げようとしたその時、お尻から白い紐が出ているのに気がつきました。
紐でも食べたか?と思い、ハルをつかまえて見てみると、紐ではなく、寄生虫だったのです。お尻から出ている部分が切れたので、慌てて、それを持って獣医さんの所に駆け込みました。
マンソン条虫と言う、普通だと感染しない寄生虫だそうです。親からもらったんじゃないか?との事でした。
そこで、「新しくネコを迎えたらまず、検査しないといけないよ」と叱られました。
「ロシに感染する可能性もあるのだから…」と。そして、ハルのみならず、ロシにも虫下しを飲ませる事になりました。
すると、出るわ出るわ。
ロシには、結局、寄生虫は、移ってなかったですが、ハルのお腹には、沢山の寄生虫でいっぱいでした。その条虫だけでなく、回虫もいて、これじゃああんなにご飯食べていても、太れないよね。と納得しました。結局、駆除するのに2回、強い虫下しを飲ませました。
もちろん、ロシにもです。
すっかり、虫が居なくなった、ハルは、見る見るうちに、太ってきて、毛艶も良くなって、ご飯もガツガツしなくなりました。
寄生虫に気がつかなかったら、ハルは死んでいたかもしれません。
色々と世話をしている内に、情も湧いてきて、ハルも懐いてくれたので、かけがえのない家族の一員になりました。
めちゃくちゃ長文になりましたが、これが、ハルとの出会いです。
ハルは、本当に優しくていい奴です。
わがままロシと上手くやって行けるのも、ハルだからだと、今では、つくづく思います。
気の強そうだった、タカちゃんだったら、もしかしたら、結局上手くいかずに飼えなかったかも知れません。ネコ部長が、ロシを見て、ハルを選んだのかと思ってしまう程です。
本当にご縁があるとは、この事かと思いました。
今でも、タカちゃんの事を思い出して、どうなったかと気になる時もありますが、確かめるのが、怖くて出来ずに今まで来てしまいました。

かなりの長文、最後まで、お付き合いいただき、ありがとうございます。

ハルを迎えた時のロシの様子は、番外編で書きたいと思います。